WORKS施工事例詳細
houseUT
2025.11.15
本計画は、道路に対して高低差をもつ角地に建つ専用住宅である。敷地は二方向から視線を受ける一方、背後には山並みが広がる恵まれた環境にあり、その風景を暮らしへ取り込みながら、周辺住宅地との調和を図ることを主題とした。建物は複数の片流れ屋根を連続させた構成とし、大きなボリュームを分節することで街並みに対する圧迫感を抑えつつ、親しみのある住宅スケールを形成している。
内部では、それぞれの屋根形状に呼応するように空間を緩やかに連続させ、家族が集う場と個々の居場所を適度な距離感で共存させた。吹抜けや開口部を介して光と風が家全体を巡り、時間や季節による変化を日常の中で感じられる住環境を実現している。また、構造材や木質仕上げを積極的に現しとすることで、素材の温かさや経年変化を暮らしの豊かさとして受け止められる空間を目指した。
外構は建築と同時に計画し、道路との高低差を利用した植栽帯や擁壁をランドスケープとして再構成している。建物を囲む植栽は街に潤いを与えるとともに、住まい手の生活と地域環境を穏やかにつなぐ緩衝領域として機能する。建築と庭、内と外、住まいと街との境界を曖昧につなぎ直すことで、閉じるのではなく周辺環境と呼応しながら暮らす住宅のあり方を模索した。日々の生活の積み重ねによって風景の一部へと成長していく住まいを目指している。
| 所在地 | 広島県広島市 |
|---|---|
| 用途 | 住宅 |
| 構造 | 木造平屋 |
| 施工 | サン工務店 |
| 竣工 | 2025年 |
| 撮影 | 北恵けんじ |
| 設計 | TAo一級建築士事務所 |
